不登校の子供を持つお母さんから発達障害の話がよく出てきます。少しでもお役に立てることがあればと思い、私は児童発達支援士の資格を取りました。その中で今日は療育方法の1つABA(応用行動分析)についてお話します。
療育とは
心身に障害を持つ児童に対して、社会人として自立できるように、「医療」と「教育」のバランスを保ちながら、進めていくことを療育といいます。
ABA(応用行動分析)
代表的な療育方法の1つで、子供の行動をよく観察し、行動の前後を操作することにより良い行動を増やしたり、悪い行動を減らしたりできると言う原理を利用したものです。
ABAを行うことで、言語能力の向上、社会性の向上、小学校普通学級への入学率の上昇などその高い効果が繰り返し示されています。
ABAの実践方法
①行動の前のきっかけが発生する
②その後どう行動するかよく観察する
③行動を褒めるもしくは無視する
例えば子供がおもちゃを壊した時
Aパターン:子供はお父さんに正直にそのことを伝え、お父さんは素直に言えた子供を褒めます。
→嘘をつかず正直に伝える行動が増えます。(お父さんが褒めてくれたから)
Bパターン:弟のせいだとお父さんに嘘をつき、お父さんはその嘘や弁明を無視します。
→嘘をつく行動を繰り返さないようになります。(無視や注意される事は嫌だから)
問題行動の理由
このような問題行動を起こす4つの理由かあります。
⑴要求
[例]大泣きして欲しい物を買ってもらう
...今後も同じ大泣きするという行動を繰り返す可能性があります。
⑵回避
[例]入浴を嫌がり親の手を噛む
...他の嫌なことを回避するために噛むと言う行動を繰り返す可能性があります。
⑶注目
[例]わざと物を壊して、親の関心を得ようとする
...注目されたいと思った時に、また同じ行動を繰り返す可能性があります。
⑷感覚刺激
[例]爪を噛んだり、貧乏ゆすりを繰り返す
...気分が落ち着いたり退屈が紛れると言う経験からこの行動を繰り返す可能性があります。
ABAを学んで
例えば何か嘘をついたときに、何回かバレずに怒られなかったとします。するとその子は平気で嘘をつく子になってしまいます。
お母さんが子どもに嘘はダメ、人を叩いてはいけない、人の物を勝手にとってはいけない...と何回も言い聞かせることで、子どもは「これをやるとまた怒られるからやめておこう」となります。
ABAは難しいように見えて実はとてもシンプルです。
親が子どもをよく観察して、どんな時に問題の行動が起こるのか見つけ出すことと、その時に親がどう対応するかが大切だと思いました。
カウンセリングルーム ムギ
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